2024年12月19日木曜日

木製アタッシュケースのリアップ


木製アタッシュケースのリアップ



こんにちは木工定食です

ブログではどちらかというと番外編的な内容を投稿していますが
今回は今までで一番の番外編じゃないかなという内容です

今回の品物ですが木製のアタッシュケースを持ってきていただきました
最初電話で相談いただき外側の傷んでいるカ所や汚れが綺麗になればという要望でした
アタッシュケースは初めての案件だったので
現物を持ってきていただき作業が可能か見させていただきました

基本的には木製(削る事ができる無垢材)である事、形状がクリアできれば作業は可能です

下の写真が持って来ていただいた状態の写真です



一見見た感じでは分かりにくいのですが造り的には
外周の部分が無垢材、面の大きい部分は突板合板で造られています
外周の部分は無垢なので問題はありませんが
突板合板は0.3ミリ位の無垢材をスライスした材料を合板に貼り付けてあるので
ほぼ削れません削っていくと下地のベニヤ層がすぐに出てきてしまします
下の写真の部分で作りが違います↓



そのため今回は突板面に関してはやれる範囲が限りがあります
という条件付きで見積もり金額を提案させていただきOK頂きました

見た目で判別しにくい要因は表面は全部天然木の状態なので
焼けの感じなどが自然に経年変化する所にあるかと思います
このアタッシュケースも無垢部分と突板合板部分では違和感はありません

悪い言い方すると貼り物とか言うかもしれませんが
この製作方法になる場合はそれなりのメリットも有ります
例えば無垢の板だと反りが出やすい事、重量が増す事などがあげられます
無垢の方が高級っぽく捉えられがちですが
適材適所で製造方法は決められていると思います

という制限付きで取り掛からさせていただきました
全体的に焼けが取れた事で当初思っていたより綺麗な木目になりました
お客さんにも仕上がりに満足していただけたようでよかったです






今回は木部の相談で可能でしたが
各所金物や内部の張り地の修理等はカバンの修理屋さんの修理になります
今回のアタッシュケースの金物も取り扱わない物だったので
確実にカバン屋さんの仕事になるかと思います

伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした

2024年11月11日月曜日

規格品の建具の修理について

こんにちは木工定食です

今回は規格品の建具の修理についてです


現在建具には2種類の施工パターンがあります

建具屋が取り付ける建具

一つは大工さんが枠を付けた後、建具屋が採寸して製作・取付けする製作建具

大工さんが取り付ける建具

もう一つは建材屋さんから販売されている枠と建具が一体になって製作されている
規格品(既製品)の建具があります
この場合は枠の寸法が決まっていて建具も寸法を合わせて製作してあるので
枠の取付寸法を守りながら大工さんが建具を取り付けます
この場合は建材系の問屋さんが流通ルートになります

規格品(既製品)の建具の見分け方

素人目では規格品、既製品か製作品か判断しにくいかと思いますが
規格品の特徴として
建具の表面が木目のシートの様な表面で仕上がっている
この様な建具は規格品の可能性がかなり高いです

建具のどこかにこの様な製造番号とか記載されたシールが貼られてると思います
探してみてください


規格品の建具だった場合

上記のシールが貼られてたりする場合は
施工してしてもらった建設会社さん、工務店さん、大工さんに相談してみてください
金物が壊れている場合など製造番号から調べる事ができ
迅速に比較的簡単に金物の取り替えを行なってくれると思います

また、メーカーによってはお客さん自身がホームページで調べて取り替えられる
アフターメンテナンスのサイトを用意しているメーカーもあるので
一度調べてみてください

といっても施工業者が無くなっていたり、付き合いが無くなっている場合など
色々な事情で相談のお電話をいただき金物の取り替えなど行う事がありますが
この場合、使われている金物の特定をするまでに時間がかるのと
金額的には割高になります

自社の金物で製品を販売しているメーカーもありますし
何年かおきにシリーズを変更するたびに
金物メーカーを入れ替えて販売しているメーカーもあるります
取り替えれる後継の金物が存在しない場合は穴埋めをして他の金物で付け直す事になります

建具に限らずですが不具合があった場合は施工していただいた所に相談してみてください
これが一番いいと思います。
それでも解決しない等ありましたら最寄りの建具屋にご相談ください

伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした

2024年11月10日日曜日

2024年11月8日金曜日

テーブル(天板のみ)リメイク例の話

こんにちは木工定食です

円卓テーブルのリメイクのご紹介です


円卓テーブルをリメイク案する時にもう一度テーブルとして使用する際には
大まかに2種類の方法になるかと思います
その内の例をご紹介します


まず椅子で使用するテーブルの場合
天板高さが700ミリ位になります下記の様な丸脚タイプがありますが
この様な丸脚を製作する轆轤(ろくろ)は設備としてないので
知り合いの挽物屋さんに協力してもらう事になるのですが
手仕事で削り出してくれるのでデザインは自由にできます
座のタイプの場合座卓テーブルなどと言いますが
高さは350ミリ前後になります
足が折れる使い方にできる金物を使用すれば
収納も省スペースで可能になります
この折れ脚金物強度がしっかりしているので折れなくてもいい場合でも
木で幕板を製作するより金額を安く上げる事ができるので
意外に使用する機会があります



DIYなどでも部材と金物さえあれば簡単にテーブルが製作可能なアイテムかと思います






また過去例としてだいぶ番外編的な感じですが
天板の下に収納を製作しその上に天板を設置し利用する場合もありました
使う方の発想で意外にニュータイプなリメイクになるので
お気軽に相談いただければと思います


伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした

2024年10月10日木曜日

障子の張替の良い時期になってきました

こんにちは木工定食です

ようやく過ごしやすい気温になってきましたね

という事でたまに聞かれる障子紙の張替えのベストな季節になりました
仕事をする側としては通年いつでも大丈夫なので気にしないで欲しいのですが

お客さんの側からすると秋か春先が良いと思います
障子を預からないといけないのでその間障子や襖が無い部屋で過ごす事になります
そうなると空調の効きが悪くなります
その為エアコンを使わない時期がお勧めかと思います

ここ数年夏場はとても暑いので配慮が必要だと考えています
座敷など普段使わない部屋なら問題ないですが
居間、リビング、寝室等は避けた方がいいと思います

という事で張り替えるなら今がベストな時期です


あと11月12月は張り替えの問い合わせが多くなるので
ご希望の予定に添えない場合がありますお早めのご予約を考えてみて下さい


伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした





2024年9月20日金曜日

建具で室内を模様替え

こんにちは木工定食です
今回は建具の造り替えについてご紹介です

建具で室内を模様替え


建具ってそもそも造り替える物なのか?
と思うかもしれませんが
個人の方、建設会社さんからの依頼に関わらず案外いらっしゃいます

リフォーム時に造り替えるだけに限らず
建具だけをデザインを変えて造り替える場合もあります
この場合は室内の模様替え、あるいは用途を変えたい等理由は様々ですが、、、

建具って壁の様な位置で目に見えるので
意外に空間の印象をガラッと変える事のできる要素を持っています
カーテンを替えるよう様な感覚で建具を造り替えるのも選択肢の1つだと思います

今回はイメージチェンジだけでなくプライバシーも考慮してのご相談をいただき
提案させていただきました

初めの要望はいわゆる障子紙を必要としない建具だったのですが
彩光と住宅周囲の視線を考えてネコマ障子(通称:雪見障子とも言います)
の形式で提案させていただく事になりました





といっても障子紙は破れるので避けたいという事と
今後床を畳からフローリングに張り替える事を念頭に
 ザ・和室 の障子は避けたいという2点を考慮して考えました

まず障子紙の破れに関してはワーロンシートを見ていただいたら気に入っていただけました
色も色々ある事も気に入っていただけた部分です

次に ザ・和室 の障子を克服する部分ですが
見た目は障子紙の様なワーロンを使いながら和っぽくない障子を考えなければなりません
まず障子の印象を構成している要素として
繊細で軽いイメージが関係してると思います
この要素に触れない様に各所考えてみました



各部材の寸法を少し太めにしました
といっても組子の桟はあまり太くすると野暮ったくなるので6ミリで考えます
6ミリでも2本ずつ入れる事で全体の印象は重厚になります
縦横2本ずつ入れる事で小さな四角の枡が生まれます
この小さな四角が離れて観るとドット柄に見えてきます
普通の障子も四角の構成ですが
ドットで入れる事で一気に絵柄感が出てきます

この辺は施主さんとフローリングの床になる事を想像しながら決めていきました



障子をあげた部分に透明のガラスが入ります
今回はガラスが入る事と組子が標準より多いい事で建具の自重が重くなるので
全ヶ所フラッター戸車の仕様で製作、施工させていただきました
取り付け後はちょうど良い使用感で仕上がりました

今回はかなり手の込んだ造りになっていますが
標準的な形に少し理想を加えるだけでも印象が変わります
お気軽にご相談ください

伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした

2024年9月19日木曜日

久々家具のリメイク

暑さ寒さも彼岸までを信じたい今日この頃です
こんにちは木工定食です

久しぶりの家具のお直しをさせていただきました
昔の文机(フミツクエ、ブクエと読むそうです)とスツールです
どちらも表面の感じなどは状態がいいものでした

毎回見積もり前には施主さんと修理内容について打ち合わせします
残したい部分や雰囲気によって毎回内容は少し異なります
今回は全体の雰囲気として自然な感じを求めていたので
オイル仕上げのご要望で行いました
スツールの方は秋田木工という家具メーカーが製造しているスツールで
現在でも同じ形で製造しているという話を施主さんから教えていただきました
座面の生地がレトロで良い感じです

こちらのスツールは木部の塗装を剥がして白木にしオイルを塗ります
曲げ木の部分や機械が入らないところは手で削っていきます
木肌が出たところでペーパーの番手を上げていき仕上げていき
オイルで仕上げナチュラルな感じに仕上がりました


続いて文机です
全体的に状態はいいものでした
結構虫に食われていたりする事があるのですが
大きな破損部分はほとんどありませんでした

天板をペンキで塗り潰した感じです
この天板を削るのはもちろんですが、下の部分を同じく全て削っていくか
今のままを残して天板の雰囲気を合わせるかで2通り提案させていただきました
いつも見積もり金額とやり方を説明させていただいてます
金額も判断基準にしてもらって検討していただいています

という事で今回削るのは天板のみになりました
状態が良かったので自分もこちらのやり方をおすすめさせていただきました

とはいってもホゾの緩みなどがありグラグラするので
脚部分は分解して組み直し、引き出しも多少削ってスムーズに調整する内容です
表面の見た目は既存のままだけどしっかり手は入れてきます

各部バラして接着剤を入れ直して組み直します
元々天板は上から釘で打ちつけて固定した後木栓を施してありましたが
今度は桟木を取り付けて天板の下から固定することにしました
この桟木が反り止めの役目も果たしてくれてます
そんなにある事でも無いですが次回手を入れたい時には
天板の上面を傷つけずに外す事ができます

天板を取り付けた感じです
下から覗き込んでも引き出しがあるので補強で入れた桟木は見えません
天板もペンキで塗ってあったのでどんな木目かわかりませんでしたが
大きな割れ等無い天板で良かったです
この状態で下の部分も組み直しは完了してるので
この後は着色材で色合わせしてオイルを塗って完成です
脚部分の表面は既存のまま生かしたので年数を重ねた感じを活かせました
全て綺麗にする場合もありますが
今回の様に既存を生かして手を入れる事もあり
過去には組み直しだけ行う案件もありました
ご要望に沿って提案させていただいてますのでお気軽にご相談ください

伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした

2024年9月13日金曜日

意匠組子の収納

こんにちは木工定食です
気がつけば前回の投稿が7/13でした2ヶ月経過してました
ニュースでは残暑が厳しいとか言いますが夏が終わりませんで良い気がします
蒸し暑い日々が続いてますよね
この間2ヶ月振り返ると強目の台風が二つ襲来しましたが
ここ伊豆の国市は大きな被害は無く済みました

コロナ明けから個人のお客様からの問い合わせも回復し
少しいつもと違う様な番外編的な
新しい提案をさせていただく機会にも恵まれております
そんな新しい提案をさせていただいた中から収納家具のご紹介です

意匠組子の収納


洗面脱衣室に収納を設けたいという相談をいただきました
ご要望は小さな棚的な収納を洗面周りに設けたい
というご相談をいただきました
当初飾り棚的な感じの形で内部に収納を設ける様な話をさせていただいたのですが

洗面脱衣室が現状がスッキリとした洗面周りだったので
自分の中ではどうも違和感がありました
そこで空間のデッドスペースになっている浴室入口の上部に
吊戸棚収納を設ける案をお話ししたところ
いいかもしれないというお返事をいただいたので
一旦持ち帰り吊戸棚の案で一度提案させていただきました


収納という事で扉を付けて内部が見えない様な仕様です
取手もつけないで扉を押すと開く金物で考えてスッキリとしたイメージで提案しましたが
内部の換気の事を考えたいという観点から
扉で収納を完全に塞がないで格子や板をずらして空間を設ける様な
常に換気ができている状態にしたいとの要望をいただきました

その流れで扉の正面を空格子にして内部は多少見えても
格子に目が行く様なデザインになりました
扉の開き方も引戸の形になりベースの提案から
グレードアップした案が出来上がりました


引戸の扉に意匠格子を入れ込んでいます
収納というと一般的には見えない様に仕舞い込むという考えですが
空格子にして作るという発想は面白いなと思いました
まさに施主さんと話していく中で出た提案だと思います


実際取り付けた後もイメージ通りで喜んでいただけました
フラットな扉をつけるより圧迫感もなく格子に目が行くので
内部にあまり意識がいかないデザインになりました


こちらのお宅は天井高が一般の住宅より高かったので
浴室入口の上に取付けても高さ40cm程確保できたのも幸いだったと思います

建具、家具を取り付けるといっても使う人によって様々な形があるなと改めて考えました
ここのところ溜まっていた案件をちょこちょこ掲載してくので
たまーに見てください


伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした

2024年7月13日土曜日

束の間の避暑地 打ち合わせで別荘地

こんにちは木工定食です

先日小松ヶ原別荘地へ打ち合わせに行ってきました

標高でいうと550メートル山の上の別荘地です
車で20分くらい登っていくと到着です。。。車を降りると涼しいです
平野部で35度位ある日もこちらに来るとやっぱり涼しく感じます

南箱箱根ダイヤランド
伊豆エメラルドタウン
にも行くことがあるのですがやはり空気が違います
同じ伊豆の国市内とは思えないです

という束の間の避暑地訪問でした

伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした

2024年6月24日月曜日

朝顔日記 宿屋の段

こんにちは木工定食です

朝顔日記 宿屋の段


先日梅雨前に障子紙の張り替えをやらせていただいたのですが
少し貴重な経験をさせていただいたので紹介します

一部4本引き違いの箇所を和紙で張り分けしてあったのですが
今回の張り替えは張り分けながら少し雰囲気の違った材料で選びたいとの要望でした
見本帳をお客さんと眺めながら決めたのがこちらの材料です↓


材料自体は襖紙を張る時に使う下紙で太字で文字が書いてあります
内容というより感覚でこれ面白いねって感じで決定しました
文章の内容は後から調べたら浄瑠璃に出てくる物語で
『朝顔日記 宿屋の段』というそうです
あらすじは昔の恋愛小説のようです
自分は右上の題名の所の朝顔日記の文字しか読めませんが、、、
人文学とか見識のある方は読めるんでしょうね
で張り上がったのがこちらです↓


襖の下張りの材料なので結構薄いです
一度茶色い下張り紙を貼って乾いてから背面に障子紙を貼りました
なので茶色い下張り紙の部分は二重に紙が貼られている状態になります
裏から見ると普通の障子のように見えます
張り分けのデザインは少し他のパターンも検討してみましたが
既存と同じ感じが一番しっくりきたので同じ箇所で張り分けてます

障子の張り替えでは今回のような張り分けは初めてやりました
実際収めてみると部屋の雰囲気にとても合っていて工場で見ているより良かったです
施主さんのセンスが現れる張り替えになりました

今回使用したのは無地の下紙に印字された物で文字系では他に数種類あります
施主さんとの話の中で江時代とか昔は下張りの材料は
使い終わった帳簿を再利用したりしていたみたいね、なんて話を聞きました
やはり江戸時代はものすごいSDGsだったみたいです
襖に限らず骨董品の世界ではこうした古紙を集めている収集家の方がいたり
古紙の文章を解読して時代背景を考察する事もあるようですね


伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした

2024年6月21日金曜日

麹箱の制作

こんにちは木工定食です

今日ご紹介するのは麹箱の制作です


今年春頃遠方の醸造所さんから麹箱の製作の相談をいただきました
遠方なので写真と各部の寸法を図って送っていただき
まずは見積もりをさせていただきました

日々の醸造の作業で気いた改善したいヶ所の相談もいただき
対策方法を提案させていただきました

伝統ある醸造所さんなので
基本は今まで使ってきた製作方法を取る形で進める事になりました
細部までこだわる意識がとても感じられる打ち合わせでした
現在使っている麹箱の現物も送っていただいたので打ち合わせもスムーズにできました


材料は杉材を使用

板と板を止める工法は抜きホゾ
写真では分からなかったのですが
ホゾに打ち込むクサビという部材は竹で出来ていたので
こちらも竹で制作しました接着剤は不使用です



底板を止める釘は真鍮の丸頭です
こちらもステンレスの釘の提案をさせていただきましたが
従来と同じ材質の真鍮で製作しました



一見シンプルな木製の箱ですが
使う人の意思と思いが詰まった木箱です

そんな思いの詰まった木箱
最後はしっかり梱包して完成です


到着後醸造所さんのチェックをいただき無事納品完了となりました


伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした

2024年5月28日火曜日

吊飾雛のスタンドを製作

こんにちは木工定食です

吊飾雛のスタンドを製作しました


先日工場に直接足を運んでいただいたお客様で
吊雛飾りの展示スタンドの相談をいただきました
以前にも2件ほど製作させていただいた事があるので
大まかな造りを説明させていただきました
造りは同じでも吊るす飾りの大きさは皆さん少し違うので寸法の確認をして
見積もりと以前製作した画像を提案させてもらいました

これまでに製作した物は2パターンあり
柱になる部分が丸棒のタイプで各部材が組み立て式になっています
もう一つは
柱部分が四角の形状で伸縮式になっています

今回は伸縮式での製作をさせていただきました
組み立て式ではないですが柱を縮めた時の高さは120cm以内程になり
伸ばすと200cm程で吊るす事ができます



今回製作したのは3台で少し着色してあります
一番左が伸ばした状態です
吊るす所からベースの台の天板までが200cmとなっています


吊るす部分はヒートン金物を付けてます

寸法はオーダーで製作可能なので既製品で希望のサイズがない場合など
お気軽にご相談ください

伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした

2024年5月23日木曜日

エアコンの目隠し

こんにちは木工定食です

エアコンの目隠しの製作をしました

市内の伊豆長岡温泉の旅館さんから相談いただき
エアコンの目隠し用にガラリの製作をしました

ガラリのデザインと格子の間隔は
エアコンの効率が悪くならない程度にかつスッキリとという事で
図面でなく原寸を書いて検討しました
メンテナンスもしやすいように
ボールラッチという金物で脱着できるようにしてあります


という事で取り付けた後の写真は撮り忘れてしまったので
製作後の工場での写真を一枚


伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした

2024年5月13日月曜日

馬頭琴用ガラスケース

こんにちは木工定食です

馬頭琴のガラスケース

馬頭琴(バトウキン)はモンゴルの伝統的な楽器です
形は二胡(ニコ)のような形で楽器の先端に馬の彫刻が彫られているのが特徴的です
この楽器を飾りながら保管するガラスのショーケースを製作しました




材料は今は手に入らない台湾檜で製作しました
右側が開閉し馬頭琴を取り出せます
ガラスが入ると木部との質感の違いが出て引き締まりますね

個人の方の製作もお受けしておりますのでお気軽にご相談ください

伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした

2024年5月7日火曜日

木製網リメイク 縦格子仕様

こんにちは木工定食です
GWも明け夏日の様な気温になる日も出てきましたね
そろそろ網戸を使う季節になってきました

網戸という事で木製網戸の工事をさせていただいたのでご紹介します
今回は網の張り替えと、木製網戸に格子の取付の施工をさせていただきました

後付けの格子取付です

まずは施工前の写真です
玄関の両引き分けの木製網戸です
こちらの建具は以前弊社で製作させていただきました

猫を飼っていて下の網部分を破って脱走してしまう事があるので
網の張り替えと脱走対策で縦の格子を取付ける相談をいただきました

お客様と相談して格子の間は4センチ程の間隔になる様にしました
この格子を網戸下部の内側に入れて固定します
網自体は格子を外さなくても裏側から張り替えする事ができます


材料はスプルース材で製作し本体の焼け具合に合わせて着色しました
格子を入れ込んだ感じです↓


着色後は違和感無く仕上がりました


伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした

2024年4月18日木曜日

限られたスペースでの壁面収納を製作

こんにちは木工定食です


限られたスペースに収納家具を設けたい時にも

対応できるのが私たちの強みです


という事で今回はこのテーマ通りの施工をさせていただいたのでご紹介します

脱衣所の中の壁面収納になります
普通の規格だと40cm程のものが多いいので
通路が確保できなくなるという事で奥行きの浅い収納の相談をいただきました
外側の寸法は25cmこれは守りつつ内部の寸法も最大限にという事で
家具の背面の板も付けないというご要望だったので
構造上必要な部材以外は省きました
図面は棚柱金物で提案しましたが木質感を出したいという事で
ダボ金物での製作になりました


という事で施工後の写真です↓


室内の壁が板張りという所を考慮しての家具の背面板を省いた家具になりましたが
表面はプリントベニヤですが空間にマッチした仕上がりになりました
限られたスペース内での収納の提案などしていく中で
造り手側は当たり前に必要な事も使う人によっては不要だったりします
この辺を大切にしながら打ち合わせさせていただいております
ご相談はお気軽に聞いてください


伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした