2023年6月28日水曜日

障子の組子が折れても入替えて修理できます

こんにちは木工定食です

今日は障子の組子の修理についてよく問い合わせのある相談の紹介です

組子の修理についてです


組子が折れてしまった障子の修理のご相談をいただく時に
障子本体自体を造り替えないといけないかな?
と言った相談を頂く事があります




答えは部分的に取り替え可能です!
図のように一本だけの取り替えも可能です

物によっては部分的に入替えが難しい造りの障子もありますが
一般住宅の障子では90%位は入れ替え可能な造りになっています


障子って見た目が組み込んであるので
部分的に取り替え出来ないようなイメージを浮かべがちですが
組子の桟一本から取り替えは可能です

破損している部材を取り外し
新たに木を同じ大きさ同じ形に加工して入れ替えます
新しい木なので本体の障子が年数経っていて焼けている場合は色が変わります
ご希望がありましたら入れ替えた新しい部材を
既存の焼けた色味に合わせて着色塗装しています
塗装する場合は塗装費が上乗になります
構造的には入れ替えただけで問題ないです
塗装の有無はお客さまに検討していただいています

金額は本数や寸法によって変わるので
その都度お見積りを作らさせていただいております
障子紙は自分で貼るから直すのだけ依頼される方もおられます
お気軽にお問い合わせください

------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

またこんな場合はご自分で復旧可能ですので確認してみて下さい↓

※ 部材が残っていてただ折れているだけの場合


障子紙を剥がしてから折れている所に木工用ボンドを入れる
マスキングテープや糸で組子の部材を接着剤が固まるまで保持する

以上です
この作業で問題ありません
乾いて固まったら障子紙を貼って完成です

------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした

2023年6月26日月曜日

障子の貼替えのベストな時期について

こんにちは木工定食です

今日は障子の貼替えのベストな時期について書きたいと思います
ベストな時期ってありますか?と言われる事がありますが

特にないんです

自分的にはお客さんが貼替えたい時に頼んでもらえればベストだと思います

強いて言うなら貼る業者側からすると乾きの早い時期かなーと思うくらいです

理由は乾きが早いから多少効率良く仕上がる事くらいです
あとは梅雨時期は雨の状況などで納めに伺う予定が前後するって事があるくらいです
この辺はそんなに問題ではないかなーと思います
梅雨時期は湿度も高いので業者的には梅雨時期が少し気掛かりか?って程度ですね


という事で貼る私達側の都合は特に無いのです

今度はお客さん目線からのベストなタイミングです
ポイントは空調です(自分的ですが)

冬場も夏場も引戸やドアが無いと本当にエアコンが効きません
普段は引戸やドアが無い事は殆ど無いので気付かないと思いますが
かなり影響があります
真夏、高齢の方のお宅の居間や寝室などの建具を預かる時は
主要な部分だけ早めに収めたりと拝領はさせていただいてますが限界はあります

大丈夫だよって言って頂きますが絶対に暑かったりしそうな場合は
ちょっと時期をずらす事もご案内してます

夏場は家にいても熱中症になったりしますから気おつけましょう
この点から言うと真夏と真冬は避けて自然の風で過ごせる季節にした方がベストです

最寄りの業者さんに依頼する際の目安にしてみてくださ〜では!

伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした

2023年6月23日金曜日

屋外看板の白木実験

静岡県も暑かったり涼しかったりと梅雨らしい天気が続いております
こんにちは木工定食です

今回は屋外看板に塗った塗装の事を書いてみます


かれこれ8年前位になるのですが会社の野立て看板を製作しました

自分達で作ったので木で製作しました
当初木材が屋外でどれだけ耐えれるか?的な事も含めて
半ば実験的な考えもありました
腐ってきたりしたら造り替えれば良いし的な感じで

骨組みになる部分は防虫防腐剤が浸透されている木材を使用しました
ホームセンターで入手できるモノでデッキ材の土台などに使われる材料です
他の部分は全て工場で普段使っている材料で作りました

これまで1年に一回くらい防腐剤を塗ったり塗装を上塗りしたりを繰り返してます
その為か表面の劣化はありますが木材自体の腐りなどは今のところありません

これまで油性で浸透系のガードラックを塗ってきました
性能はバッチリなのですが
再塗装を繰り返すと色が濃くなってくるのがデメリットかなと思います
そこで今度は柱などに使うクレオゾート(商品名でしょうか?)の
クリアを塗ることにしました

こちらは透明なのですが純粋に防虫防腐の成分だけなのでガードラックのように
塗装後も水を弾く様な感じはありません
おそらく直に雨、日光が触れる状態での使用は想定されてないと思いますが
自分もあたりまえだと思います

クリアなので一度木を削って白木に戻してクレオゾートの塗布をしてみました
木材が少し荒くなってきている事もあってか1年くらい経つと
色の焼けや藻の発生がみられました
けれど、今まで1年に一回は防腐剤を塗るというメンテナンスをしているからか
ボロボロになる事はありませんでした
今度はどうして行こうかなと考えながら木材の経年変化を見ながら
良い感じに劣化するのを願いつつ2年ほど経過しました

少し前にある事がきっかけで屋外用のクリア塗装を支度する機会がありました
水性のシリコンクリア塗料です耐用年数は12年位みたいです
劣化すると塗膜がパリパリしてくるという事ですが
今度は白木に削りだ出して使ってみようと思いました
水性クリアなのでどうなんだろうかと思いましたが
すごいコーティング感です

看板の屋根になる部分は年中紫外線があたり雨にも一番曝されるので
入念に4回塗りして塗膜もたせました
塗り過ぎかと思いましたがこれも実験用としてやってみました

今後どうなっていくか経過を見ながら報告いたします

削り塗装前↓

削り塗装後↓
削ったら元々使っていたレッドシダーの板が綺麗に現れました



伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした

2023年6月19日月曜日

ディスプレイ台製作

こんにちは木工定食です
先日ご報告しました富士山ギフトを置かさせていただいている喫茶店のオーナー様から

商品を陳列する際のディスプレイ台製作のご依頼をいただきました

使用方法のご要望で片付けたり移動させる事もあるので
天板と下の置き台が分離できる様にとの事でした
そこでご要望を含めた2案提案させていただきました




A案は打ち合わせの時にお客さんから伺った案になります
B案は折れ脚金物を使用した案です
一つの選択肢として2案を提案させていただきました
それで決まったのがA案です

天板の材料は支給していただいた桧材で製作しており
脚の材料も桧材で支度させていただきました
全体の仕上げはワックスを塗ってあります






脚になる置き台はホゾで組んであります荷重の負荷がかかりそうなところは
2枚ホゾで加工して製作しました
使い方は非常にシンプルな使用方法になりました

気にな事などありましたらお気軽にご相談ください

伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした

2023年6月13日火曜日

販売開始

今日は久しぶりの晴れ間ですね雰囲気的に湿度も高く暑くなりそうです
こんにちは木工定食です

今日はちょっと昔の話から
数年前ご縁があり地元の観光施設

伊豆パノラマパークさんでハンドメイドのお土産物を販売しておりました
その名も富士山ギフトシリーズです。販売期間は2年ほどでしたが
山頂店舗のリニューアルに伴い販売を終了しました
(現在は販売を終了しております)


その後パノラマパーク山頂は碧テラスと名前を変えてテレビなどでも拝見する事があります
当時とは景観もコンセプトも変わり伊豆の国市の観光施設として賑わっているようです
テレビで拝見しても面影があまりないのでまた行ってみたいなと思います
駿河湾を山の上から覗き込む景色は健在です

なんか昔の思い出話になってますが
この度別の場所で富士山ギフトの販売を再開する運びとなりました
ご縁があり大変ありがたいお話ですS様ありがとうございます

富士山ギフトの内容ですが当時とラインナップは同じで
カスタネット、マグネット、フォトスタンド、コースター、キーホルダー、カードスタンド
在庫もありましたがパッケージも入れ直したり在庫用に製作を再開させたりと
当時の感じが戻ってまいりました。



今度の販売場所ですが場所は御殿場の某所です
隠れ家的というか隠れ家な喫茶店に置かせてもらう事になりました

某所という事はもちろん店名は言えません(・_・)
オーナー様のコンセプトでHPや宣伝などはしてなく
これまでにメディアの掲載依頼などの話も断っているとの事で伏せさせていただきます
とても落ち着いた雰囲気の喫茶店で大人な空間です


御殿場も富士山が近い事もあり富士山ギフトも
ストーリー的にバッチリだと思います
お店にはショップカードを置かさせていただいております
ショップカードも正方形の小さなタイプに作り変えてみました

建設の分野以外で周知できる貴重な機会なの普段接する事のない方にも
建具屋の存在と、こういう事ができるのかとか知っていただく
良い機会になればと思っております


伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした











2023年6月9日金曜日

障子戸の上手な外し方

こんにちは木工定食です

先週に引き続き静岡県は大雨警報が発令されていますが午後には雨が上がる予報です

今度は台風3号の影響があるそうなので大きな被害がなければいいなと思います


今日は障子戸の上手な外し方について書きたいと思います

と言う事で障子、襖、引戸 などの溝を滑らせて動く建具の外し方のコツです

新築当初はもちろん動きもスムーズで快適に使えている引戸ですが

住宅の経年変化により動きが重くなったりする事があります

原因はいろいろあるのですが

住宅の重みや材料の変化により建具が納まっている枠や敷居、鴨居が変形して建具に干渉する事があります

建具に周りの部材が当たってくると摩擦が生じて動きが悪くなるのという事が起きはじめます


障子の張り替えなどをご自分で行う際に建具が外れない場合があるかと思います

建具の動きは問題ないけど外れないと言った時には図のような位置で外れるか試してみてください




基本的に建具の納まっている開口に対して両端が外れやすい傾向にあります

イメージ的に物理的な重みによって中心部が下がったりする様な現象が起こっています

上の図はよくあるパターンですが逆に開口の中心寄りで外れる場合もあるので

外れない時は建具を少しズラして試みてください

外れる場所がどこかあったりします


しかし建具が全く動かなかったり場所を変えても外れない場合は最寄りの建具屋にご相談してみてください

対応策としては専用のジャッキで鴨居を上に持ち上げて一旦外します

外した後は建具の高さを少し削って調整します

これで動きも軽くなり建具の取り外しもできる様になります


当社も初めてご連絡をいただく方も多く

電話帳で調べてきてくれたり、ネットで検索してくれたりと

今までお付き合いがない方でもご連絡をいただく事が多いです

お気軽にご相談ください





伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした

2023年6月7日水曜日

建具屋と大工さんの違い

こんにちは木工定食です

建具という言葉自体耳にした事のない方も多い昨今なので

以前から建具って何?

って所を周知しなければなと思ってます

そこで今日は建具って何?の以前に

大工さんと建具屋の違いについて書きたいと思います


お電話で一般の方からお住まいの事について相談があります
その中で大工工事のお悩みもいただきます
その際は『大工工事になるので大工さんや工務店さんに相談してください』と
お伝えする事もしばしばあります。

一言で言うと大工さんは家本体を造ったり修理したりします
建具屋は大工さんが建てた住まいの中のドアや引戸造り付けの家具を製作します

一般の方から見ると分かりづらいんですよね〜
一番紛らわしいのが建具に隣り合わせている枠です
これは大工さんです建物と絡みがあるので大工さんが取り付けます
建具屋が建具と枠を一体に造る事もありますが
この場合でも取付けは大工さんになります

一見同じように木を使っているし
現場などでは見分けがつきにくいかもしれませんね
現場では建具屋は造ってきた建具の周りをウロウロしてます
大工さんは柱材やコンパネなどを使って現場で造り込んでいます
見かけた際には『あなたは〜 建具屋っ?』って声をかけてみてはどうでしょう?
作業を見てるとわかるかもしれません〜

個人的には初見で服装と雰囲気でなんとなく何屋さんかわかります
そして当たりますw

こんな事書いてますがお近くの方で
大工工事か建具屋でいけるのか迷った際には
お気軽にご相談ください
専門外の事は丁重に◯◯屋さんに相談してみてくださいって
事くらいはお伝えできますので

伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした