2022年12月9日金曜日

ミラーフレーム オーダーメイド

朝と昼の寒暖差が激しくなってきましたね
こんにちは木工定食です

こちら伊豆の国市ですが最近では最近観光バスも目にするようになり
観光も回復しはじめた感が見られます気おつけながらウィズコロナでやっていきたいですね

先日鏡の製作のご相談をいただきました
お客様から支給していただいたガラスに合わせて額縁を製作する内容です
形状台形のような変形の鏡になります1cm位の幅で外周が斜めに加工されています

鏡をお持ちいただいての打ち合わせで
・フレームの幅の検討
・鏡のエッジをどのくらい出すか
・壁にしっかり取り付けしたいとの事なので取り付ける仕組み
・色味の検討

など細部まで打ち合わせさせていただき制作しました

鏡

フレーム

今回のように要望をとりおあえず言っていただけると助かります
その中で構造的に無理そうな寸法だったりする場合は
別案を提案させていただき納得いく物を目指して進めております

お気軽にご相談ください


伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした

2022年11月19日土曜日

近場の遊び場③黄金崎

こんにちは木工定食です
ここ静岡は日中はまだ気温が20℃に達する日もあり暖かい陽気でおります
ニュースでは東京は日中もダウンを着ている人が行き交うなんて映像を見ると
静岡ってやっぱ暖かいんだなと思いますね

静岡平野あるあるですが御殿場など雪の降る機会がある地域の方は別だと思いますが
平野エリアの住人は雪に弱いです
冬用タイヤの準備をしている家があまり無いって事もそうですが
10年?に一度くらいは平野部でも雪が積もる事があるんです
そうすると大変です休日だと交通量が少ないです家から出れなんですよね
平日に降ったりすると仕事早めに上がろうなんて話になります
実際幹線道路などで事故も増えますし

そんな事を考えていたら前回雪が降ったのは8年前位だったで
そろそろ来る頃かな?なんて思っています

さて今回は近場の遊び場③という事で西伊豆にあります黄金崎のご紹介です
ここ伊豆の国市からは車で1時間程で行けます

コロナ禍なので外スポット+ドライブ的な感じで良いかなと
初めて行ってきました
近場に住んでいて知らなかったのですが馬ロックという景色が有名なようです
展望台まで遊歩道を歩いて散策できるようになっているのですが
手前の展望台の柵に馬ロックで馬という事で
競馬的中の祈願をした絵馬が何枚かぶら下がっておりました

黄金崎

こちらが馬ロックの写真です
自分は馬のように見えましたね

この日は暖かく無風の快晴で外日和でした
それにしても西伊豆の海はきれいなエメラルド色で綺麗です
それと岸壁もきれいで景色最高ですね
海と岩のコントラストが素敵なスポットでした
西伊豆町は夕日スポットで有名らしく夕方狙いで行くのも良さそうです

このエリアからもう少し南下していくと
トンボロという季節によっては干潮時に小島に渡れるスポットもあったり
海の見える露天風呂に入れる公園もあるようで他にも気になるエリアです

伊豆ってどちらかというと東伊豆側の方が
観光施設が多かったりするので注目されがちですが
西伊豆側はゆったりとしていてまた違った魅力のある良い所でした

渋滞も無く行けるので海を眺めながらゆったりとしたドライブを楽しめるので
また違った伊豆を感じられるおすすめのエリアです

伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした





2022年11月16日水曜日

聞きなれない言葉 ウズクリ??

こんにちは木工定食です

前回は框組みの建具の事について触れたので
今回も聞きなれない言葉繋がりでいこうと思います

その名は『ウズクリ』と言います
一般的に聞きなれない言葉ですよね
漢字では『浮造り』と書きます

聞きなれない言葉ですが木材の表面加工になります

このウズクリですがどんな加工かというと
無垢の木の表面をワイヤーブラシやホイールサンダーで研磨して
木目の柔らかい部分を削り込むというか凹ますような加工になります
ホイールサンダーの様なブラシ状の形状で擦るので
面に対してヤスリのように全てを削り込む訳ではなく
木目の硬い部分は残り柔らかい部分が削り込まれます
そのため木目が浮いてくるのです

この加工は見た目にも手で触っても立体感がありボコボコしているので
表面を見ると『浮造り』という漢字もしっくりきます
参考までに画像の緑で塗られた部分が削られる部分になります
ウズクリ

ウズクリは建具以外にも施されることが多いです
建具の場合には腰板や下の画像のような
板を入れ込んだ建具の板の部分に施したりします
一般的には框材や横桟には行いませんがウズクリ加工をすると
ビンテージ感のある建具になるかもしれませんね

建具

↑ウズクリした杉板を入れ込んだ開き戸です

ウズクリのメリットとしては
表面の柔らかい部分を一度研磨するので
小さな傷が付きにくく凹凸がある事で傷が目立ちにくい事かなと思います
あとは見た目が特徴的なので人によって好みが分かれる仕上げになると思います

当工場ではホイールサンダーで作業しますが
DIYでワイヤーブラシでやる場合は軽めに擦らないと
削りすぎてしまう場合があるので気おつけてください
やり方によってはウズクリと塗装でビンテージ感が出たりするので
いろいろな使い方ができる加工だと思います

            伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした








2022年11月9日水曜日

框戸建具の製作です材料は杉!

こんにちは木工定食です

今日は建具の框戸の製作風景をご紹介したいと思います

建具

まず、この字ですが 框戸(カマチド)といいます
天然の無垢の木でホゾとホゾ穴で製作する方法の建具を框戸といいます

なので引戸タイプでもドアタイプでも框戸といいます


少し内容が逸れますが
建具の用語は昔からの呼び名が多いいので一般の方に説明するときには少し困ります

例えば建具の下の部分が壊れているので部材のヶ所を説明する時には
下桟(シモザン)が.... と言うのですが

これを電話などで説明する時には

『建具の枠みたいになっている所の下の部分』とか
『下の横に使っている部材』とか

自分達にすると何処か遠回りした言い方で説明するんです
なんか言っている自分が何処の箇所の説明をしているのか
分からなりそうな感覚に落ち入ります

けどお客さんにはしっくりくるようで大体通じます
通じると毎回ホッとします (笑)

という事で製作風景です

建具製作

工場

これが建具の横に渡る部材になる所です
上が上桟(カミザン)     
下が下桟(シモザン)と言います

ほぞ

部材は木取りする段階から
何処ヶ所の何処の部材になるという事を決め工程が進んでいきます
なので勝手墨という印を見えなくなるヶ所に記していきます
作業段階で部材がバラバラに運ばれてもこの印で認識して製作します

と今日は框戸にまつわるちょっとしたお話でした
朝夜寒くなってきたので体調にはお気おつけください〜

伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした





2022年10月12日水曜日

チェスト紹介です

こんにちは木工定食です
気温も過ごしやすく秋めいてきましたね
朝晩は肌寒いので要注意って感じですね

先日小さめのチェストの制作をしました
今回は必要以上にスペックを上げる事なく
見え方もそこそこ良い感じに見えるようなチェストという事で制作しました

全体の表面材は貼物の仕上げになります
天板と棚板は傷や汚れ対策としてメラミン化粧板
本体と扉はプリントベニヤで制作しております
本体に使用しているプリントベニヤですが
対摩耗性のあるアイカのマーレスボードを使用しました

メラミン板とプリントベニヤは同じ木目色が出ているので雰囲気は統一できます
家具制作

内部はダボ式の可動棚板で制作しました

家具

今回のポイントで天板の小口部分は無垢の木で縁取っています
角をRで面取りして柔らかさを出しました
同じような色味で塗装をすれば一体感が出ますね

メラミン

今回は壁などに固定しないで置き家具になるので軽量化を図れるフラッシュ造だと
軽くなりすぎて安定感が無くなってしまうので
あえて重量を出すために芯を多めにして制作しました
出来上がって自重もいい感じであるので安定した座りになってます

伊豆国市 建具屋 山口木工所でした


2022年9月29日木曜日

スケートボード型ベンチ

こんにちは木工定食です
スケートボード型のベンチを制作しました
今回は実験と趣味的な感じで制作です

材料は普通のラワン合板なんですけどラワン合板の時が経た感じが良いいなと思い
新品のラワン合板に加工を施し時を経たさせてみました

という事で以下の下拵えをしてみました
・木材用の漂白剤で色味を抜く
・乾かしてからウズクリ仕上げ(ラワン合板なので軽めに)
・日焼けしたような着色塗装


で完成したのがこちらです

スケートボード

脚部分は檜の節ありの角材を組み上げてみました

デッキベンチ

大きさはレギュラーサイズとショートサイズで思案しまして
左のレギュラーサイズに決定しました

SK8

伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした





最近増えてきたお問い合わせ

こんにちは木工定食です

最近お客様からよくある問い合わせであるのが

ネットで古い建具(ビンテージ建具?)を購入したら取り付けてもらえますか?
というお問合せをいただきます。



この解答には少し困るのですが
可能は可能です。。。って感じです。
それにはいくつかの問題があるので説明させていただきます

基本的に職人さんが造った建具は
寸法がその場その場の枠の寸法によって造られているため大きさが違います
いわゆる枠に対してのオーダーメイドになります
また建て付けを調整していたりするので斜めに削っていたりします

一見何種類か大きさがある位でしょ?的に見えますが
枠の寸法に対して幅と高さを割り出して制作されています

その為ある程度の大きさで購入されてご自宅の枠にそのまま入るかというと
あまりうまくいかないと思います


ここからは上手く収めるポイントです

・案件例1

 問い合わせをいただくお客様の中で多いいのがリフォームを検討中、工事中の方です
 (壁を壊して枠の入れ替えなども行う様なリフォームの方が多いいです)

 このような場合は頼んでいる工務店さん、大工さんに相談してみてください
 建具の大きさから枠の寸法を逆算して割り出してもらって枠を施工してもらえれば
 多少調整は必要かもしれませんが購入した建具がそのまま利用できると思います

 ※これは必ず購入前に相談してみてください

 取り付けはその工務店さん、大工さんに着いている建具屋さんが施工します
 この流れだと購入した建具に足し部材などを付けないで済む可能性が高くなります


・案件例2 
  
 今ある枠に購入したビンテージ建具を購入して取り付けたい
 (建具の取り替え的な考え方です)

 この場合は枠の寸法は変えられないので
 購入する建具に部材を足したり高さをカットしたりなど加工を施さないとなりません
 この際、部材を足したりするので見た目が変わります

 ※この際にも購入前に本体寸法を調べた上でご相談ください
 あまりに寸法が違いすぎると加工できない場合があるのでご注意ください


上記の2例がよくある話なので書かさせてもらいました
どちらにせよ一度業者に相談していただければ解決策が提案されると思います
理想の建具ライフが増えれば良いなと思っております


伊豆国市 建具屋 山口木工所でした  
 





2022年9月26日月曜日

ウォールナットのテレビボード制作

こんにちは木工定食です
先日施工させていただいた住宅のテレビボードのご紹介です

お施主様と何度も打ち合わせを重ねてのテレビボードになりました
当初は全てウォールナットの案でしたが
打ち合わせ終盤にメラミンを用いてのデザインになりました

このメラミン化粧板は革調になっておりウォールナットの木目ととても合っています
素材同士が協調しているようなテレビボードになりました

飾り棚


TKJ6400

背面はコンクリート打ちっぱなし、床は無垢材のヘリボーン貼り
内部の建具と家具はウォールナットの突板で統一された
素材感が溢れるコーディネートに仕上がっていました

伊豆国市 建具屋 山口木工所でした




2022年9月22日木曜日

脚の造り替え

ここ数日で気温も下がり過ごしやすい季節になってきましたね
今年の夏は暑くなるのも早かったせいか長かったように感じました
こんにちは木工定食です

この夏テーブルリメイクの案件が続いていました

その中の1案件です
ご依頼主はお世話になっているお寺さんで
お寺の客殿で使っている座卓テーブルのリメイクになります

今までは座布団で座卓テーブルを使用する座のスタイルだったのですが
これからは椅子に座ってお迎えする形に切り替えていくという考えで相談をいただきました
膝の悪いお年寄りなども多いため各所考えているようです

現在使っているテーブルは天板などはまだ使えるので脚を造り直すやり方です
再利用する天板はフラッシュ造(※1)なので
見た目は厚みもあるのですが軽く出来ているので
催事の時など移動するのに使い勝手が良いようです   


※1 フラッシュ造とは
無垢の板ではなく芯組みをした骨組みに化粧ベニヤを貼って造られた板になります
芯が無い部分はコア材を入れているので強度を落とす事なく軽量化が可能になります


客殿のテーブルは20台以上あるため何回かに分けて取り替えさせていただいてます
毎回6台づつ位で今回で3回目になります
以前にも投稿したかもしれません


使用材はバーチという堅木の材料です
おそらく既存の脚も同じ様な材料を使っている感じでした
このバーチ材ですが数年前に材木屋さんに相談した際におすすめしてもらいました
脚に使う用に企画された材料らしく65角で長さは70cmほどの荒木になります
写真は荒木ではなく整形した後の写真です
綺麗な白い木って感じで板目を角にした材料です

バーチ材

既存の天板の色に色合わせしてクリア塗装を施します
この脚を折り畳み脚金物で取り付けました

テーブル脚

そして完成の写真は撮り忘れました
次回は写真に収めておきます

伊豆国市 建具屋 山口木工所でした

2022年5月23日月曜日

暖かくなってくると

こんにちは木工定食です
汗ばむ様な気温の日も多くなってきましたね
初夏の様なこの時期になると
毎年網戸の網の張替えのご依頼が増えます
今年もゴールデンウィーク明け頃から障子紙の貼替え、編戸の網の貼替えの御依頼をいただいております

網戸の種類には木製とアルミ製の2種類あり
現代の多くの建築物ではアルミ製の網戸の方が多いいと思います

そんな時代ですが建具屋なので木製の網戸に携わる事はあるのですが
現代では木製で造るというと施主さんの要望や建築士さんの要望がない限り
一般的にはあまり見かける事は無いかもしれません
たまに木製のサッシで出来ているお宅にうかがったりすると
木製の雰囲気の良さがあるなーと思います

建物の一部分です全体はディテールに宿るという言葉がある様に
やはり雰囲気はいいですね



木製建具の張替えの場合は作りによって変わってきますので
お見積もりさせて頂いてから検討していただいております

なお当社で扱っている網戸は2種類でブラックとグレーになります
最近ではネットでその他機能を備えた網戸がありますが
その場合材料支給して頂ければ張替え手間のみでお受けしておりますのでご相談ください


稀に木製網戸でステンレス製の網を張っている場合もあるかと思いますがステンレス製も張り替え対応いたします

※アルミ製の網戸にステンレス製の網を張る事は出来ないのでご注意ください



伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした

静岡県伊豆の国市原木816-2
tel 055-949-2039

ほの他わからない事はお気軽に聞いて下さい