2023年5月31日水曜日

木製建具の種類について 

こんにちは木工定食です
数日前に静岡県も梅雨入りしたそうで今週末には台風2号の影響がありそうです
台風通過後の週明けも雨が続きそうな予報で梅雨って感じですね

今日は木製建具の種類について書きたいと思います

木製建具の種類については細かい仕様まで分けるととても種類が多いいので
今回はざっくりと3タイプに分けて書いてみます
ドア、引戸、折れ戸の3タイプです。

2023年5月11日木曜日

動画の紹介 建具の組み立て編

こんにちは木工定食です

今日は框組の建具の組み立ての作業風景の動画をご紹介します


動画の工程は組み立ての工程でほぼ完成形になる段階です
完成間近の工程なのでイメージしやすいかと思います

組み立てに至るまでは色々な作業があります
ざっと言うと

荒木の板材から下の写真のような角パーツを製作します


↑縦両側の部材 框(カマチ)と言います


↑横の部材の総称は 桟(サン)と言います
一番上は    上桟(カミザン)
一番下は    下桟(シモザン)
中間の桟は 中桟(ナカザン)
と分けて言ったりもします


↑板戸の板は 鏡板(かがみいた)
              戸板(といた)と言ったりします


動画の建具は物入れの両開きの建具になります
この建具は5種類の部材で構成されていますが

デザインによって組子が入っていたりすると
部材の種類は増えていきます下の格子戸は7種類の部材で構成されれいます


組み立ての工程は一番わかりやすく
見ていても面白いので短い動画にしてみました
この動画に行き着くまでにさまざまな工程があるので
そちらも今後分かりやすく動画にできたらなと考えてます

このようにオーダーで製作するので
ご要望に沿って製作する事ができるかと思います
気になる事などありましたらお気軽に聞いください

伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした

2023年5月8日月曜日

隠し扉的な書棚

こんにちは木工定食です
ゴールデンウィーク明けの1日目です
連休中は伊豆国市も交通量が多くコロナ前の感じに戻ったような様子でした
という事で今日から営業しておりますのでよろしくお願いいたします

連休前に取り付けが完了した案件のご紹介です
今回のご依頼内容は簡単に言うと
扉から家具的な扉に作り替える内容です。



ご要望的には普段は
書棚の様な見え方と使い方でたまに人が出入りをしたいので開閉したいとのご依頼でした。
初めの提案では箱状の書棚家具を製作して
普通蝶番で既存の枠に取り付けるプランで提案させていただきましたが

蝶番が見えないような見え方で
一見開閉できるようには見えない感じにしたいとの事で話がまとまりました
そうすると普通の蝶番ではなく隠し蝶番という金物を使用すれば可能になります
この隠し蝶番ですが普段はあまり使わないのですが
耐荷重をクリアできる物があるか問題だな〜と思いながら調べたら
スガツネ工業さんで出ていました。
その名も HES3D-E190型 耐荷重は3個使いで125kgです
これなら本を入れても余裕のある対荷重です
と言う事でやるならこの金物を使用しないと実現できないので
金物の選定は一択となりました
再度見え方と細部の造りを考えて提案に伺い製作の依頼をいただきました

施工前後の画像です↓


施工前の既存のドアです
奥の部屋は普段納戸ような使い方なのであまり出入りしなので
今回のような構想が出ました


工場で家具的な扉を製作後取り付けました
蝶番や取手も一見目に入らないので
壁に家具が収まっているような感じに見えます


開いた感じです
書棚の奥行きは30cm位あります
人が通れる幅は42cm位になりましたが十分通る事ができます。


正面からの開閉用に書棚の側面板の内側に指を掛ける溝を造り
目立たない様になっています
これもお施主さんのご要望です

完成した後も喜んでいただけてよかったです

今回案件は普段やるような内容ではありませんでしたが
イメージ通りの仕上がりにできました
使用感もしっかりしていてスガツネの隠し蝶番も良い感じでした



伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした

2023年5月2日火曜日

台湾ヒノキの額縁

こんにちは木工定食です

明日から連休に入らせていただきます
5/3〜5/7までお休みです
5/8(月)から通常営業いたします
よろしくお願いいたします。

先日制作させていただき納品も完了した額の製作の紹介です
お客さまの所有している絵の額が壊れてしまったという事で
造り替えのご依頼をいただきました
元の額は石膏のような材質で彫刻が施されているような額だったようで
今回は木製での製作になるのでガラッとイメージが変わることとなるようです
元の額は見ていないのでわかりませんが
絵の色味ともマッチするようになればと製作させていただきました

製作内容の要望は全体の大きさなどは打ち合わせさせていただき
使用する材料はおまかせでご依頼いただきました 
そこで今回は昔から寝かしてある台湾ヒノキにて製作ました
台湾ヒノキは現在では輸入する事ができなくなってます
今回の材料は30年前くらいに入手していた残りの材料でした
現代では希少な材料になります

額の幅が90ミリと板幅が大きめですが
柾目の材料があったので柾目で製作しています
外部から見えないようにホゾ組で製作しました


絵は写真にありませんが
額に入れた感じは絵の色味に合っていて非常に良い感じに仕上がったと思います

今回の仕上げはワックスでの仕上げです
自然な焼けと経年変化で良い色味になっていくと思います


伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした