2023年5月31日水曜日

木製建具の種類について 

こんにちは木工定食です
数日前に静岡県も梅雨入りしたそうで今週末には台風2号の影響がありそうです
台風通過後の週明けも雨が続きそうな予報で梅雨って感じですね

今日は木製建具の種類について書きたいと思います

木製建具の種類については細かい仕様まで分けるととても種類が多いいので
今回はざっくりと3タイプに分けて書いてみます
ドア、引戸、折れ戸の3タイプです。


ドアタイプ(開き戸)
片方に蝶番(ちょうばん)が付いていて開閉するタイプになります
一般的には『ドア、開き戸、扉』と言いますね

特徴は機密性が一番高い造りになります
稼働範囲が大きいので車椅子などを使用する場所などでは使いにくいと思います


よくある修理の傾向と対処方法

建具本体が床や枠に擦るようになってきたので調整してほしい

建物自体が動いた事により枠と建具が擦れるようになる事があります
この場合建具本体の擦れているヶ所を削って調整する事で解消されます

ドアノブが壊れたので取り替えてほしい

一般住宅に使用するドアノブやハンドルは仕様頻度にもよりますが
内部の構造が摩耗したりして壊れたりする事があります
リビング、トイレ等は家族の皆さんが1日に何度も使用するので
比較的取り替える事があります。
トイレなどは13年〜15年位で取り替える傾向があります

既存のドアノブと同じ物や後継品があれば探して取り替えます
無い場合は代替え品になりますが建具本体を加工して取り替えは可能です

たまに建具本体を造り替えないといけないでしょうか?
という相談がありますがそのままで可能です
既存のドアノブの穴が見えてしまう事がある場合は
ベースの板等を取り付けて交換したりします


引戸タイプ
開口枠の敷居と鴨居に溝やレールが加工されていて溝を建具が移動します
このタイプを『引き戸』と言いますね

特徴はドアに比べ稼働範囲が少なく済むので
車椅子などを使用する場合にも使いやすく高齢者などにも使いやすいと言われています


よくある修理の傾向と対処方法


建具を動かす時に動きが重くなってきた

鴨居の高さが下がった事により鴨居と建具の上部が当たって
動きが悪くなってくる事があります

この場合建具本体の擦れているヶ所を削って調整する事で解消されます
さらに動きを軽くしたい場合は建具本体を加工して戸車を仕込む方法もあります
ご高齢の方などは力が弱くなってくるので戸車を使用しての改良を選ぶ方も多いです。


折れ戸タイプ
主に物入れ、押入れに使われています
鴨居と敷居にレールが入っていて戸車が建具を吊った状態で動きます
扉と扉が折れるように蝶番が付けられています

特徴は扉が折れながら開閉するので開口が大きく取れる事が特徴です。
構造上建具の上下左右はクリアランス(隙間)を空けないとならいので
機密性はドア、引戸に比べるとありません



よくある修理の傾向と対処方法


建具を動かす時に動きが重くなってきた
動きが悪く無いがしっかり閉まりきらない

折れ戸の場合金物の破損や劣化による原因が多いです
動きの場合はレールと戸車の金物が壊れている事が多く
開閉の不具合の場合は扉と扉を保持している蝶番が壊れている事が多いいです

折れ戸の場合金物の交換で解消する事が多いいです

以上がよく使う建具の3タイプになります

修理を依頼の際には建具の大まかな造りを言っていただけると
建具屋の方も理解が早いと思います

いずれも動きが悪くなってきたりしたら軽度のうちに
最寄りの工務店さんや建具屋に相談する事をお勧めします
初期段階であれば少しの調整で済む事が多いいので〜


伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした