こんにちは木工定食です
前回の投稿と同じ寺院の製作物をご紹介します
前回の台を製作した後にご相談いただきました
半鐘という少し小さめの鐘を吊るす台の製作の依頼をいただきました
要望を伺い当初2パターンほど提案ささていただきましたが
建物に絡めての方が一番ベストですが、、という運びに至りました
お寺さんがお付き合いいただいている建設会社さんにご相談する事も含めて
再度検討していただきました
その後構造上後からやる場合は結構手間がかかるという事で
再度ご相談いただきました
という事で置き型の半鐘を吊るす台の製作をさせていただきました
設置場所の天井高、置けるスペースに限りがある事と
鐘を鳴らす理想の高さでいろいろ検証しました
という事で4本の柱で鐘を吊す様な仕様に辿り着きました
イメージがこちらです
材料はヒノキの芯を避けて製材された背割れの無い材料で製作しました
2面上小というランクの材料になるのですが大きさも結構大きいので
なかなか探すまでに時間がかかりましたがいい感じの仕上がりになりました
工場で組み上げ本堂へ搬入後半鐘を取り付けました
本体の高さは2m65cmになります
半鐘は60kg程の重量になります
吊す金物は建築金物でも提案させていただきましたが
仏具屋さんの方で吊す金物を手配できる事になったので
金物は支給材で本体の加工をして取り付けました
最終的には半鐘を鳴らしやすい高さになったので
いろいろ検討した甲斐がありました
半鐘(ハンショウ)については自分は今回初めて調べることになりました
ちなみにchatGPTに説明を頼んだっら下記の様な文になりました
お寺の半鐘(はんしょう)とは?
お寺にある「半鐘(はんしょう)」は
小さめの鐘で、昔からいろいろな合図に使われてきました。
名前の意味
「半鐘」という名前は
大きな鐘(釣鐘)の「半分くらいの大きさ」だからそう呼ばれています
半鐘の使い道
時間のお知らせ
朝や夕方のお経の時間、門の開け閉めの合図として鳴らしました。
法事やお葬式の合図
お経が始まる前などに鳴らして、みんなに知らせます。
火事や災害の知らせ
昔は火事が起きた時など、危険を知らせるためにも使われていました。
修行の時間の合図
座禅や掃除、食事の時間を知らせるのにも使われます。
という事で昔では火の見櫓に付いていたりと
お寺以外にも使われていたみたいですね
今回のお寺では法要や催事の時の合図に使う様です
設置後に鳴らしてもらいましたが現代のスピーカーから鳴るサイレンより
音の広がり方が耳に響く感じがしました
本堂の中なので尚更響いて聞こえたかもしれませんが、、、
今後半鐘を吊る台を製作する事は無いと思うので貴重な経験になりました
伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした