2025年5月7日水曜日

住まいの印象は建具で決まるかも

こんにちは木工定食です


家づくりやリフォームを考えるとき

多くの人がまず間取りや床材、壁紙に意識を向けますが

意外と見落とされがちなのが「建具」です。

建具とは具体的に住まいの扉やドア、引き戸、障子、襖などが含まれます

なので建具という言葉は、ドアや扉を含むより広い意味を持つ言い方です。

たとえば、「扉」は家具の収納にも室内の出入口などにも幅広く使われる表現ですが

「ドア」は主に開き戸を指し、特に洋風の空間で用いられることが多いです。

建具の種類を正しく理解することで

住まい全体の統一感や使い勝手を大きく向上させることができます。





2025年現在、建具の選び方にもいくつかのトレンドが見られます

第一に注目されているのが

省スペースでバリアフリーにも対応しやすい「引き戸」の人気の高まりです

特に和モダンなインテリアとの相性が良く

縦格子や無垢材を使ったミニマルなデザインが

都市部のマンションや平屋住宅で好まれています。


一方で、遮音性や気密性を求める場合には「ドア(開き戸)」が適しており

寝室や書斎などのプライベート空間に採用されています。


また、建具に使われる素材も多様化しています。

天然木を使用した温かみのあるデザインは根強い人気があり

とくにFSC認証を受けた国産木材などサステナブルな素材への関心が高まっています。

一方で、ガラスを組み合わせた建具は採光性に優れており

空間を明るく開放的に演出してくれます。

さらに、モダンな住宅ではアルミやスチール素材のドアも多く見られ

インダストリアルな雰囲気づくりに一役買っています。

当方では木製の建具の製作を行っています

スチール建具や間仕切りを取り入れたい場合は

デザイナーさんや施工する工務店さんに相談してみてください



技術面では、スマートホーム化の波が建具にも及んでいます

スマートロック対応のドアや、音声やアプリで開閉できる自動扉など

利便性とセキュリティを兼ね備えた製品が登場しています

特に共働き世帯や子育て中の家庭、高齢者のいる家庭においては

今後これらのスマート建具が暮らしを大きくサポートしてくれるかもしれませんね


またデザイン的な視点でも建具は単なる仕切りや出入り口ではなく

空間の印象や機能性を大きく左右する重要な要素です。

扉のデザインひとつで部屋の雰囲気が引き締まり

ドアの素材や色合いによって光の入り方や空間の広がり方にも違いが生まれます。

だからこそ、建具を単なる「建材」としてではなく

自分らしい空間づくりのアイテムの一つとして捉える事が

これからの住まいには必要だと思います


これから家づくりやリノベーションを考えているなら

ぜひ「建具・扉・ドア」それぞれの役割と特徴を正しく理解し

暮らし方に合わせた選択をしてみてください。

デザイン性、機能性、そして環境への配慮をバランスよく取り入れた建具は

日々の暮らしに快適さと美しさをもたらしてくれるはずです。

伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした