こんにちは400回目の木工定食です
蔵戸の造り替えをさせていただきました
まず現調に伺った時の状況を紹介します
既存の引戸自体蔵を建てた他当時の建具だと思います
画像は 左:外側 右:内側
蔵戸本体の材料は欅(けやき)上部の格子部分は桧(ひのき)で製作されてます
内部側の画像を見ると建具の腰板裏側に戸締りの仕掛けがあるのですが
この造りオートロックの様な造りになっています
引戸を閉めきると敷居に加工された穴に
建具についている部材が落ち込み扉が開かなくなる仕組みです
開ける時は鍵棒を表の腰板の穴から入れて
刺さっている部材を持ち上げて解錠する仕組みです
シリンダーの様な鍵では無いですが外側から開ける時は
引っ掛ける場所をわかっていないと開けられな様なとコツがあるので
使用している人じゃ無いと手こずるみたいです
原始的ですが所有者じゃ無いと開けにくいという事が
鍵になっていると思うと面白いな思います
また戸車が入っているのですが磁器のような素材でできていましした
個人的には初めて見ましたガイシに似た様な素材感でした
造り替える建具のお客様からの要望は
もっと軽くて戸締りできれば良いとの事でした
既存と同じ様な仕様で製作するとかなり金額がかかるので
フラッシュ造の杉板貼りの建具と木製雨戸の造りの建具で提案させていただきました
どちらも今度は甲丸レールを取り付けて戸車で動く仕様にします
戸厚も50ミリほどと厚いですが
ベアリング入りの戸車にすれば引き心地はスムーズにお使いいただけます
見積もり前に既存の施工場所をレーザーを使って採寸したのですが
年数も経過していることから傾きと捩れが発生してます
上の写真の建具のはまっている空洞の溝の部分に下地を埋め込む事にしました
水平も取れていないのでこの部材を施工する際に水平もみて取り付ける事にします
という調査を踏まえ2案の提案をさせていただき杉板張りの案にきましました
両面杉板になるので丈夫ですし見た目もいいと思います
杉板は最終的に防虫効果のある塗料で塗装するので
節有りの材料を選んでます節ありといても生き節の綺麗な材料です
塗装も焦げ茶なのでほぼ問題ないです
無節にすると見積もり金額もかなりあがってしまうので今案件には適材かと思います
今回鍵はひとまず必要ないとの事だったので取り付けませんが
一応下地は入れときましょうという事で杉板の内部には下地を仕込んでおきます
今後必要であればシリンダー錠の取り付けはできる様に製作しました
伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした