こんにちは木工定食です
少し変わった場所の建具の製作取付のご紹介です
祠の扉を製作です
普通の住宅には無いですよね
こちらはお世話になっているお寺さんからのご依頼なのですが
屋外にある石で出来た祠の扉の製作をさせていただきました
元々は扉も石で造られていた様ですが扉が無い状態でした
今回祠の周りを修繕したタイミングで
扉を木製建具で製作するご相談をいただきました
祠開口の周囲に扉用の凹みのが15ミリあるので
石の扉があったであろう同じ部分に取付を考えます
枠と一体型の蝶番を使わない方法で建具を考える事になりました
蝶番を使わないので建具本体にツノを付けて枠に入れ込みます
いわゆる軸吊の様な造りになります
この場合建具と木枠を先に工場で組み立てて
現場では木枠と祠の溝の調整をしながら取り付けます
程よいハマり具合にしてコンクリと木材用の接着剤で施工しました
普段は閉じておくとの事で簡易的ではありますが
鍵を取り付ける要望をいただいたので掛け金と南京錠を付けました
開口の寸法は 縦が40cm 横が30cm 程の小さな建具になります
建具の形式で言うと『鏡板入り框組両開き戸』と言う感じでしょうか?
材料は桧材で製作してます
縦の框が15ミリしか無いので
掛け金は一番小さいサイズの物でギリギリ付きました
祠自体が軒先の下にあるので完全に雨からは守られる環境です
なので無塗装の生地仕上げで収めています
これまでに同じ様な事例ですと
お稲荷さんの扉や石灯籠の扉などがありました
どれも小さな扉ですが建具の分野になります
少し変わった施工場所の小さな建具という事でご紹介しました
伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした