2024年2月19日月曜日

今あるドアにステンドグラスを入れる

こんにちは木工定食です

今使っているドアに後からステンドグラスを入れたい
という要望をいただきましたので紹介します
 
既存のドアの造りによって多少制約がありますが
基本的に入れることは可能です
また当社ではテンドグラスの販売はしていませんので
ステンドグラスは支給していただく形になります

相談いただいたのは無垢材で造られた框(カマチ)組のガラスドアーです
この上部のガラス部分にステンドグラスを入れる案です
寸法的には可能ですが取って付けたような感じにならないように
デザインを提案させていただきました


こちらが入れ込むステンドグラスです
上部のリングにワイヤーなどを引っ掛けて壁に吊るしてか飾るタイプです
せっかくのガラスだから光に透かして使いたいよね
という施主さんのご要望からドアにガラスを入れる相談をいただきました

ご要望は上部のみステンドを入れて下部は既存のガラスのままですが
下部分もガラスから突板のパネルで塞ぐ案も提案させていただきました
で決定していただいたのが右の案になりました

既存の建具の造りがガラスを建具上部から落とし込むタイプの造りになっているので
後から下部のガラスを交換できるような造りで考えてあります

なので一見建具と格子が一体になっているように見えますが
上部格子部分は分解できるようになります

なので採寸後は事前に工場で格子部分を製作しました
ステンドガラス自体も大きさが一緒なら取り換えれる造りにしてあります

この組子のパーツを既存ドアの上部に入れ込んでいきます


枠を回して入れ込んだのがこちらです
材料が白い部分が今回新しく入れた部分になります
材料は建具本体と同じ米松を使用しています
今回は新たに入れた部分は施主さんの要望で生地のままです
時間の経過で徐々に建具本体の色と同じになってくると思います

格子の感じも自然に見えるので綺麗に製作できたと思います
框のドアにステンドを入れたのは初めてでしたが
これまでに障子、フラッシュ造の建具もやってますので
これでとりあえず大まかな3種類はコンプリートした感じです

こちらが取り付けた感じです
ステンド部分が逆光なので少し斜めから
格子の幅はあまり太くしたくなかったので
実際に部分的に製作して構造的に可能な所まで細めにして製作しました

既存ドアの改造など少しこうしたいなどありましたら是非ご相談ください


伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした

ダイニングテーブルを綺麗に再生します

こんにちは木工定食です

先日完了したダイニングテーブルの再塗装の紹介です
表面のウレタンクリア塗装が劣化してバリっと剥けてしまって来ているため
削り直して再塗装をしました
規格品のテーブルでも無垢材を使っていれば削り直して再塗装は可能です




天板を削っていく前にまずは着色剤の色合わせをします
赤丸の部分は着色剤を塗った後に水を含ませたウエスで拭き取った部分です
クリア塗装をした後はこのような色になるので
多少濡れた状態で色を合わせていきます
無垢材は場所によって塗料の吸い込みが違うので
天板全体の中間的な色合いで合わせています



天板の削り終わった所です
基本的には天板の使用する部分の再塗装でお勧めしています
その分費用も抑えられるので
しかし破損があったり要望があれば脚部も施工はできます

という事で仕上がった写真です




今回の内容で作業期間1週間+塗装後養生期間1週間=合計2週間程お預かりしてます
場合によっては突板などで作られているものは削れないので一度見させていただいています
お気軽にご相談ください


伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした