2022年9月29日木曜日

スケートボード型ベンチ

こんにちは木工定食です
スケートボード型のベンチを制作しました
今回は実験と趣味的な感じで制作です

材料は普通のラワン合板なんですけどラワン合板の時が経た感じが良いいなと思い
新品のラワン合板に加工を施し時を経たさせてみました

という事で以下の下拵えをしてみました
・木材用の漂白剤で色味を抜く
・乾かしてからウズクリ仕上げ(ラワン合板なので軽めに)
・日焼けしたような着色塗装


で完成したのがこちらです

スケートボード

脚部分は檜の節ありの角材を組み上げてみました

デッキベンチ

大きさはレギュラーサイズとショートサイズで思案しまして
左のレギュラーサイズに決定しました

SK8

伊豆の国市 建具屋 山口木工所でした





最近増えてきたお問い合わせ

こんにちは木工定食です

最近お客様からよくある問い合わせであるのが

ネットで古い建具(ビンテージ建具?)を購入したら取り付けてもらえますか?
というお問合せをいただきます。



この解答には少し困るのですが
可能は可能です。。。って感じです。
それにはいくつかの問題があるので説明させていただきます

基本的に職人さんが造った建具は
寸法がその場その場の枠の寸法によって造られているため大きさが違います
いわゆる枠に対してのオーダーメイドになります
また建て付けを調整していたりするので斜めに削っていたりします

一見何種類か大きさがある位でしょ?的に見えますが
枠の寸法に対して幅と高さを割り出して制作されています

その為ある程度の大きさで購入されてご自宅の枠にそのまま入るかというと
あまりうまくいかないと思います


ここからは上手く収めるポイントです

・案件例1

 問い合わせをいただくお客様の中で多いいのがリフォームを検討中、工事中の方です
 (壁を壊して枠の入れ替えなども行う様なリフォームの方が多いいです)

 このような場合は頼んでいる工務店さん、大工さんに相談してみてください
 建具の大きさから枠の寸法を逆算して割り出してもらって枠を施工してもらえれば
 多少調整は必要かもしれませんが購入した建具がそのまま利用できると思います

 ※これは必ず購入前に相談してみてください

 取り付けはその工務店さん、大工さんに着いている建具屋さんが施工します
 この流れだと購入した建具に足し部材などを付けないで済む可能性が高くなります


・案件例2 
  
 今ある枠に購入したビンテージ建具を購入して取り付けたい
 (建具の取り替え的な考え方です)

 この場合は枠の寸法は変えられないので
 購入する建具に部材を足したり高さをカットしたりなど加工を施さないとなりません
 この際、部材を足したりするので見た目が変わります

 ※この際にも購入前に本体寸法を調べた上でご相談ください
 あまりに寸法が違いすぎると加工できない場合があるのでご注意ください


上記の2例がよくある話なので書かさせてもらいました
どちらにせよ一度業者に相談していただければ解決策が提案されると思います
理想の建具ライフが増えれば良いなと思っております


伊豆国市 建具屋 山口木工所でした  
 





2022年9月26日月曜日

ウォールナットのテレビボード制作

こんにちは木工定食です
先日施工させていただいた住宅のテレビボードのご紹介です

お施主様と何度も打ち合わせを重ねてのテレビボードになりました
当初は全てウォールナットの案でしたが
打ち合わせ終盤にメラミンを用いてのデザインになりました

このメラミン化粧板は革調になっておりウォールナットの木目ととても合っています
素材同士が協調しているようなテレビボードになりました

飾り棚


TKJ6400

背面はコンクリート打ちっぱなし、床は無垢材のヘリボーン貼り
内部の建具と家具はウォールナットの突板で統一された
素材感が溢れるコーディネートに仕上がっていました

伊豆国市 建具屋 山口木工所でした




2022年9月22日木曜日

脚の造り替え

ここ数日で気温も下がり過ごしやすい季節になってきましたね
今年の夏は暑くなるのも早かったせいか長かったように感じました
こんにちは木工定食です

この夏テーブルリメイクの案件が続いていました

その中の1案件です
ご依頼主はお世話になっているお寺さんで
お寺の客殿で使っている座卓テーブルのリメイクになります

今までは座布団で座卓テーブルを使用する座のスタイルだったのですが
これからは椅子に座ってお迎えする形に切り替えていくという考えで相談をいただきました
膝の悪いお年寄りなども多いため各所考えているようです

現在使っているテーブルは天板などはまだ使えるので脚を造り直すやり方です
再利用する天板はフラッシュ造(※1)なので
見た目は厚みもあるのですが軽く出来ているので
催事の時など移動するのに使い勝手が良いようです   


※1 フラッシュ造とは
無垢の板ではなく芯組みをした骨組みに化粧ベニヤを貼って造られた板になります
芯が無い部分はコア材を入れているので強度を落とす事なく軽量化が可能になります


客殿のテーブルは20台以上あるため何回かに分けて取り替えさせていただいてます
毎回6台づつ位で今回で3回目になります
以前にも投稿したかもしれません


使用材はバーチという堅木の材料です
おそらく既存の脚も同じ様な材料を使っている感じでした
このバーチ材ですが数年前に材木屋さんに相談した際におすすめしてもらいました
脚に使う用に企画された材料らしく65角で長さは70cmほどの荒木になります
写真は荒木ではなく整形した後の写真です
綺麗な白い木って感じで板目を角にした材料です

バーチ材

既存の天板の色に色合わせしてクリア塗装を施します
この脚を折り畳み脚金物で取り付けました

テーブル脚

そして完成の写真は撮り忘れました
次回は写真に収めておきます

伊豆国市 建具屋 山口木工所でした